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腎臓結石物語 5.総合病院

総合病院。 幼い頃から大病の無い私は、
お見舞いに数度訪れたことはあったが
患者として来たのは初めて。
これで助けてもらえる。早く急患を待ちわびて
いるだろうスーパードクターに診てもらい、
この苦痛から解放してもらおう。
受付に行き、朝からの症状と痛みを訴える。
「あの… 血尿が出て… 横腹が…
たぶん結石ってやつ… もう痛みが限界で…」

弱々しく情けない男の言葉を途中で制すように
受付の女性がはっきり大きな声で言う。

「こちらの病院初めてでしたら、まずカードを
作っていただきます。
後ろのテーブルに申込用紙がございますので、
記入してお持ちください」
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腎臓結石物語 4.徒歩

慌しく人が行き交う朝の歩道、
一人流れを乱し腰を曲げてヨロヨロと歩く。
救急車タクシーに頼ろうとは思わなかった。
数週間前、救急車で運ばれた友人を冷やかした手前もあったが、
日頃の不摂生を反省すべく、この痛みによる罰を受けねばならぬ気がしたからだ。

「あぁ神様、これからは規則正しい生活に努めますのでどうかお許しを…。」
歩き始めて30分、やっと改心したのを見計らったように病院が視界に入った。

腎臓結石物語 3.発症

血尿から内臓を絞めつけるような横腹の激痛。
「こりゃ腎臓結石だな、やっちまったか」
他の病気を疑わない妙な自信があった。
この痛みはどれほど続くのか?もっと酷く苦しくなるのか?
痛みと不安のなか、会社に症状と休みを伝え着替えをすませた。

「さあ、動けるうちに早く病院に向かおう」

腎臓結石物語 2.血尿

その朝は、全身がムズ痒く
なんとも不快な目覚めだった。
強い尿意に負け、重い体を引きずり向かった
トイレで、まるで溶かしたチョコレートのような
赤黒い液体が体内から排出されはじめる。
「こ、これは“血尿”ってやつか?! 鮮血を
思い描いてたけど、実際はこんな色してるんだ」

眠気とショックで客観的に自身の排泄物を観察
していたその時、
激しい痛みが横腹に走った。

腎臓結石物語 1.プロローグ

毎晩のように暴飲暴食を繰り返していた20代の頃、
飲み仲間の1人が救急車で運ばれた。
病名は“腎臓結石”。はじめは皆、心配していたが
痛いだけで命にかかわるような病気ではないと分かると、
いい酒の肴となり、彼の復帰後には
「多少痛いだけで救急車を呼ぶなんて大袈裟だなぁ」
などと冷やかしたりもした。
皆、どれほどの痛さか知らないので仕方ない。

しかもこの数週間後、自分自身が地獄の苦しみを味わうことになろうとは、
知る由もなかったのだから。
プロフィール

シロアリ

Author:シロアリ
カブトムシじゃん!

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